僕は不器用です。

何かしら興味のある事をつらつらと書きます。

例えば九州

もう約束も守りたくない。面接なんて行きたくない。人様に迷惑をかけ続ける存在としての自分がある。「概念」になる。迷惑という"概念"になる。俺は迷惑だ。しかも傍迷惑というヤツかもしれない。傍にある、つねに在る、迷惑だ。つまりすごく迷惑だ。惑星の名前かもしれない。迷惑に住んでいた。俺はただの人間だ。星空を大分県の山の中で観た。大分街道といった。そこは街道とはかけ離れていた。星空が「カビみたいだね」と彼女は言った。星はカビになるんだなあ、、となんとなく思った。だとしたら、俺は迷惑という惑星であり、概念に成り上がることだって大丈夫な筈である。きっと平気だ。成り上がるとは思わなかった。だって俺は大いなるものを信じていたし、きっと自分の人生は成功の一途をたどる。一途をたどる!と思い信じ込んでいたのだから。

"漁夫!"と彼女は呼んだ。

「ぎょふの利」と答えた。

そういう風にすみやかに俺たちはすごした。車はベッドになりえたし、たまに爆発したりもした。きっともうすぐこの細いタイヤは外れ車の前を転がり始めるぞ、という直感が働く。

「車の前を走るて、車より速いやんか」頭の中で大阪弁の親戚のおっちゃんが突っ込んだ。

そうだ。きっと車よりタイヤの方が早くて、タイヤはずっと先頭を転がり続けるのだ。

「省エネやろ」俺は言った。そんなことを考えていた。省エネという経済的なワードが俺は好きだ。ガソリンを食うのはタイヤよりもむしろ車だった。俺の胃はマックが食べたいと言っている。

俺らは確実に先頭を走り続けるタイヤより痩せの大食いであった。

「しかしお前タイヤは抜けとらんで」

「漁父の利」

「利益というのは、よう聞けよ、余分なぜいたくなんやで」

俺は知っていた。利益が無いと食えないことを。だから俺らは必死に利益を上げようとしていたのだった。黒闇はカビの星により照らされ、先頭ではいつまでもタイヤが省エネで転がり続けていた。

俺は新幹線で帰ることにした。¥19800かかって、利益は0だった。だけれどきっと概念になり人間であり、誰にも約束なんてしない、知らないカタマリになろうとしていた。マイナスの世界で満タンの湯船に浸かった。もちろん湯は入っている。湯気が頬にかすり続け、きもちよかった。

「漁にでにゃあなあ…」

明日は早いな、、、とチラと思っていた。片隅は経済で溢れていた。経済をなめるとすこし酸っぱかった。それを省エネだと感じた。

先頭を走るタイヤと肩を並べた。「マイナスの世界」という銭湯であったまった俺は、カビ空を舐めた。触れるのは彼女の手であり、傍で見守ってくれているあなたがまだ迷惑にならないように、思わないように、俺はしっかりと手をぎゅっと握っている。