僕は不器用です。

何かしら興味のある事をつらつらと書きます。

森本美由紀 回顧展

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森本美由紀さんの回顧展へいってきました。

 

岡山県立美術館にて、3/21まで開催中のようです。

 

数十点の絵がずらりと二階のフロアに並べ掛けられていました。

おなじみのドローイングやイラストたちを間近で観ることが出来ます。

 

初めて誌面ではなく、本物をみた感想としては、大胆!という一言に尽きます。

わりかし大きな紙にビシャッ!と筆やペンで描かれてます。紙の種類は習字等でつかう羊版紙や、マンガなどで使う原稿用紙のような重い紙など、使用されてるものは様々なようでした。

特にビックリしたのはホワイト(修正液)の量です。ほぼ全体をホワイトで消したようなものすらみられたり・・・。おそらく森本さんの頭の中では紙からはみ出るくらいの迫力が渦巻いていてるのでしょう。そのパワーがたった紙一枚にぶつけられるのだから、余分なものもたくさん描いてしまう。それを修正し、形を削らなければならなかったのでしょう。形を削ることが許される程の余裕のあるはみ出す絵がかけたからこそ、さらに絵をスタイリッシュな形へ昇華させられたのではないだろうか、と僕は思いました。

個人的に絵を描く場合も、とにかく紙からはみ出す勢いや、迫力がまず体の中から外へと吹き出してきます。反対に、それくらいじゃなければ良い絵はかけないとおもっています。

そんなこともあり、森本さんの派手な修正の絵を見た時は清々しさすら覚えました。

 

また、数えきれん程人体を描いてきた自分(元アニメーターでした)からしてみても、すばらしいデッサン力と描線の美しさ。特に脚の曲線を描くのが得意でお好きだったらしく、人体描写の中では非常にこだわっていた部分であるということでした。

僕自身も人物描写の中で一番得意としているのは脚なので、その点においては親近感を抱かざるをえなかったです。女性のレギンスなど、見てると脚の輪郭が浮かび上がる感じが美しくていいですよね。

 

森本さんご自身は仕事に対して非常にストイックだった人なのでは?と想像させられます。ピチカートファイブというユニットのCDジャケットを描かれた仕事では、同じ絵を何パターンも描いて、描いて、納得いく仕上がりになるまで試行錯誤されてます。同じモチーフを何度も描ける気力、体力にはプロとして、芸術家としての素質を感じさせられます。イラストレーターとして第一線でご活躍された方はやっぱりカッコイイものですね。自分もしっかりしなくちゃ!と全く根拠はないですが、背筋をピシャッと押された気持ちです。

 

 

森本さんの先生だった長沢節さんが書かれた本が館内に置いてありました。(新装版からは森本美由紀さんが著者とのこと)閲覧用に数冊の本が展示されている中でも、この本はとくに印象深いものでした。森本さんの普段の生活態度のことや、絵のこと、仕事のことなど、もちろん長沢さんと通じていたことなど森本さんご本人が書かれています。

 

森本美由紀さんのプライベートよりなことを知りたい方には特に良書だと感じることができるはずです。どんな絵を描いているのかくらいは知っていても、どういう生活をして、どういう休日を過ごされていたのかまでは全くの未知なので、興味をそそられました。僕も一冊持っておきたいと思う程です。

早い話しが、興味あらば読んでみるべし!ということですね。

 

ぜひ、開催中に足を運んでみられてはいかがでしょうか。おすすめです。

 

入場料は大人一人350円でした。

(嬉しいことに森本さんのドローイングが載ったポストカードが一枚配布されます)